日常生活の練習

「自分で!」という子どもの心の声に応えて、自分の身の回りのことや、現実の生活で行われていることを、できうる限り大人の援助を受けずに自分でできるように考えられた分野です。「どのように動いたらできるのか」知りたがっている子どもに、やり方を丁寧に、見せて上げる事は大切です。手と知性を働かせて、楽しく繰り返しながら学びとれるような活動を準備し、心と身体の両面がバランス良く発達することを助けます。

感覚教育

幼児期の子どもは、五感を使って環境を吸収し、自己を形成していきます。感覚が洗練されると、環境にある物の僅かな差異に気づき、外界の印象を正しく理解することができます。モンテッソーリは、感覚で認識できる寸法、色、形、手触り、重さ、音といった高度な抽象的な概念を、子どもが手で触ることができる具体的な形(教具)にしたのです。子どもが楽しんで使う過程の中で、注意力、識別力、判断能力、論理思考が養われていく要素が含まれています。

数教育

子どもが、視て、触って、量を感じながら、楽しく数の世界に入っていけるように具体的な教材を準備しています。子どもの自然発達に従いながら、具体物から徐々に抽象化へ移行できるように、数の世界が、無理なく開かれていくことを援助します。

言語・文化の教育

環境から言葉を吸収している子どもにとって、環境で話されている言葉はすべて教材です。言語は自己表現、人間関係の手段ですから、正しい言葉使い、豊かな表現が育まれていくように心を配りたいものです。聞く、話す、書く、読む、の分野を、ひとりひとりの敏感期に合わせて援助します。文化では、植物、動物、地理などの分野を興味に合わせて導入し、感動、発見、環境を愛する心、を育むことを大切にしています。